セイド達は、基地の会議室で定例会議を開いていた。皆、例によって日々の報告をしていく。その中で通常では聞くことの無い内容の報告がされた。「技術班が今朝地球を出た。戻るのに数週間はかかるだろう。」セイドの言葉に皆、特段反応を示さなかった。まるで以前からわかっていたかのようだ。そしてそこに深く触れることも無く、その後も淡々と報告が続けられ、やがて会話は雑談に入っていく。「そういえばヌアラはどうだ?」「今必死に地球言語を勉強してるわよ。日本語はそこそこわかって来たみたいね。」「後で教えてあげなさいよ、セイド。」「時間が出来たらな。」そんな話をしながら、そろそろ会議をお開きにしようと皆が立ち上がった時だった。『セイドさん!!』スピーカーに、通信班から緊急の知らせが入った。セイドがマイクをオンにして問いかける。「どうした。」『大変です!!急ぎ通信室へ来てください!!』8人は互いに目を合わせ、その事態の深刻さを察した。
――――8人全員で通信室へ集まる。「これを見てください…!」「これは…!」それは、地球の外―――宇宙空間を映し出した、衛星からの映像だった。宇宙の果てから、大量の"何か"が地球に向かってくるのが見える。ノーディス「な、なにこれ…。」ニセコ「アレじゃないっすか!?宇宙虫!!」ヤオロア「あぁ…確かに似てるな。」セイド達は宇宙を航行する中で、様々な生命体の情報を得ていた。そこには様々な環境に適応できる、巨大な"虫"のような宇宙生物がいるという噂があった。彼らは宇宙空間を飛び交うことができ、数々の星を渡り歩いてはその資源を食らいつくし、滅ぼしてきたという。セイド「…ただの噂かと思っていたが…。」ユェル「えっ…それって結構まずいんじゃ…?」セイドは通信班に視線を向けた。「地球人は?」「おそらくまだ把握していないようです。」「そうか。この映像を"AXF"と、各国の軍事組織に送ってくれ。一緒に、協力要請も出してほしい。上空で迎撃する必要があるかもしれない。詳細は後で指示するとも伝えてくれ。」「はい。」「それと民間人にも、屋内に避難するよう伝えてくれ。念のため全世界へだ。」「はい。」その時、ま地球に向かってまっすぐと飛んできたその大群は、急にその進路を変更した。ムエラ「…随分奇妙な動きをしてるな…。」大量の"何か"は、地球からつかず離れずの距離を保ちながら、まるで弧を描くように宇宙空間を右往左往している。セイド「…重力や磁場の影響を探っているのか…?」ヤオロア「遠隔で地球を偵察しているようにも見えるな。」ノーディス「あっ!!分かれたわよ!!」大群は二つに分かれても尚、弧を描きながら移動する。メルド「また分かれたな。」二つに分かれたそれぞれが、また更に分かれる。それを見ながら思考を巡らせるセイド。「(なんだ…?奴らは何の意図があって――――…)」その時ハッと気づいた。「…そうか…!!」セイドの言葉に皆が問いかける。「どういうことだ。」「今、奴らが偵察しているのは地球の裏側――――…つまり、"夜"の国がある側だ。宇宙虫の噂が本当だとすると、奴らはまず"生命体"――――中でも“知的生命体”を真っ先に狙うといった話だ。そしておそらく奴らは、"知的生命体は、『光』を使う"ということを学習している。」知的生命体は夜に活動をする場合、火なり電気なりの『光』を使う。「…!」その場にいた皆が目を見開く。「…奴らはそれなりに知能があるようだな。むやみやたらと広範囲に星を襲う訳じゃない。効率的に生命体のいるエリアを狙って、突撃してくる可能性が高い。」「ってことは…」「あぁ。もしこの推測が正しければ、現在夜の時間帯の、光を多く放つ地域を襲撃してくるだろうな。ここ日本や――――…中国、韓国、タイやインドネシア等のアジア圏に集中するだろう。」「…!!」「時間との勝負だが、幸いにも軍事国家が多い地域だ。上手く戦力を分散させて対応しよう。」「手配します。」「頼む。おそらく航空戦、地上戦が主になるだろう。とにかく、軍隊や自衛隊など、対応出来そうな部隊を手あたり次第、襲撃が想定される主要都市へ派遣するよう伝えろ。」「はい。」そしてセイドは通信設備に手を伸ばす。「博士、聞いていたか。」『あぁ。奴らの狙いについては私も君と同じ見解だ。』「例の奴は出せるか?」『まだ調整中だ。』「緊急事態だ。頼みたい。」『……仕方ないな。』「感謝する。」そして今度は別のボタンを押した。「ケォン。」『聞いてました!』「例のロボットは使えそうか?」『こういう時のために準備してきたんですから!行けますよ!!』「頼んだ。――――…ヌアラ。」『わかってる、船を使わせろっつーんだろ?いいぜ。それから俺も参加する。』「話が早くて助かる。監理官も現在、一時的に地球を離れているようだからな。問題無いだろう。」そして今度は船員全員に聞こえる通信装置のボタンを押した。「諸君、聞こえているか。聞いていた通り、緊急事態だ。地球人にも協力を要請している。試験段階ではあるものの、生物研究班の例の個体と、技術班のもロボットも派遣する。船員総出で対応をしてほしい。我々8人も各国に飛び、防衛に勤める。その他、戦闘可能な者についても出られる者は出てほしい。」通信機のボタンから手を離すと振り返った。「奴らはどうだ。」メルド「10くらいの束に分かれたぞ。」大群は数えるのも難しいほど細分化されていた。ムエラ「束の大きさがそれぞれ違う。おそらく、光の強さに応じて個体の数を調整しているんだろう。」セイド「なら、我々もそれに応じて戦力を振り分ける。」光が強いところには多く、弱いところには少なく調整しているのだと推察した。「各軍、準備に入っています!」「戦闘機やヘリ等も手配してくれているようです。」そしてセイドは7人に振り返った。「ムエラはここに残ってくれ。他の皆は小型船に乗って準備を。」セイドの指示に皆が頷くと、駆けながら通信室を出ていく。廊下でも慌ただしく船員達が行き交っていた。セイドは画面に向き直る。あとは奴らの動向を見極めなければならない。映像を見ながら一先ず待機をする一同。ムエラ「大気圏突入時に燃え尽きてくれればいいんだがな…。」セイド「…だが、これまで数多の星を渡り歩いてきたことを考えると、望みは薄いだろう。」ムエラ「…そうだな。」そして皆が見守る。と、やがてその時は来た。奴らは狙いを定めると、徐に地球に向かって下降を始めた。「……!!」「来たッ!!」セイドが推測した通り、それぞれの大群は地上の光が集中するエリアに向かって突き進んでいた。「…やっぱりか…!!」「遅くなりましたが偵察機、到着しました!そちらの映像も流します!」そして小型偵察機が宇宙虫の近くに到達した。「本当に、虫の形をしてますね…!」まるで羽虫の外見をしているその宇宙生物達は、始めは高速で降下していたものの、仲間達が摩擦熱で燃え尽きる様を見るや否や、羽を駆使したり姿勢を変えながら空気抵抗を取ることで、その速度を落とし始めた。「なッ…!!」「おいおい…!奴ら本当に賢いぞ…!」「個よりも全体を重視してるみたいだ。これが長生きする秘訣ってわけだな…。」通信班と共にそれを見届けたムエラは、セイドに振り返る。「セイド――――」「 ” ”」「!」ムエラの隣でセイドが『解錠』をしていた。目を見開き、映像を見ながら虫の動向を見つめる。「体長はおそらく1.5M――…。下降速度は、秒速150〜200mあたりか…。到達予測時間は――――…10分後だ。」そしてすぐさま通信班に指示を出す。「到達予測地点も含めて地球人にも伝えてくれ。それから、『一匹残らず殲滅するように』とも。」「はいっ!」「ムエラ。」「あぁ。」そしてセイドとムエラは振り向き扉に向かって歩き出すと、通信班に告げる。「私は現場に出る。いつもの通り、情報は逐一全部流してくれ。」「わかりました!!」「それから――――一発"アレ"も頼む。」「はい!」移動しながらセイドはインカムの情報を聞く。各担当者からの報告や傍受した地球人間の通信内容、テレビのニュース等が、一気にセイドの耳へと流れ込んだ。それを聞きながら、セイドは各所に指示を飛ばす。「ヤオロアとノーディスは中国へ、ユェルとメルドは韓国へ、ニセコとホウリィはタイへ向かってくれ。私とムエラは日本で対応する。」『了解。』そして他のメンバーにもそれぞれ指示を出すのだった。
―――――数台の戦闘機が虫の大群に迫っていた。ミサイルを討つと、キィー!!という悲鳴を上げながら、何体かが体を弾き散らせる。だが大群の動きは変わらない。アジア各地で、虫の大群に対し戦闘機やヘリによる攻撃が行われたが、数体撃破するものの、その全てを殲滅することは出来なかった。そうしている間にも、大群はどんどんと地上に近づいてくる。そんな時だった。セイド達の基地である宇宙船の側面にあった装甲が開き、宇宙船内部から何かが顔を出す。まるで銃口のようなそれは姿を現すと、上下左右、調整するように角度を変え出した。そして、地上から目視できる距離まで迫って来た虫の大群に狙いを定める。エンジン音や地響き等の巨大な音が鳴り響いたかと思うと、その直後、レーザー光線が光速で飛び出し、虫の大群に襲い掛かった。激しい爆発と共に、数十体の大群が体をバラバラにされ、塵になる。だが、それ以上に虫の数は多かった。―――――「…駄目か。」「あぁ。奴らしぶといな。」東京の町中に移動していたセイドとムエラが、ビルの屋上からその光景を眺めていた。「やるしかないな。」そう言って武器を取り出した。
―――――取りこぼした大群達に対し、地上から上空に向かって地球人達の兵器―――迎撃ミサイルや砲撃による攻撃が行われていた。徐々に数を減らしていく虫達だが、上空での殲滅、というわけにはいかなかった。そして遂に、虫達はセイドが予測した通り、10分ほどで地上へと到達する。アジア圏の各地で、地球人とセイド達が入り混じりながら戦いが繰り広げられ始めた。セイド達8人は、それぞれに派遣された国でいつもの如く、生身とその手にした武器で戦う。そんな中地球人側は、現地や国際支援の軍、部隊達を続々と投入し、火器や重機関銃、戦車などを使い、掃討戦を繰り広げていた。また、インドネシアには、ケォン達技術班が地球人と共同開発した自立型自動攻撃ロボットが投入されていた。このロボットには高性能AIが搭載されており、敵のデータを登録すれば、それを自動認識してターゲットへのみ攻撃をするよう仕向けることが出来る。共に現地へ向かったヌアラは、自分を避けて虫を攻撃するロボット達を見て、感嘆の声を漏らしていた。そしてシンガポールには、生物研究班管轄の、ドラゴンのような翅の生えたトカゲの巨大個体が暴れまわっていた。"彼"は、過去にセイド達が訪れた星で、セイド達に懐き、その後"付いてきてしまった"生物であり、船員達にいたく可愛がられていた。知能や攻撃力もあることから徐々に実践投入もされている。彼は人を襲わず、押し寄せる虫に対してのみその攻撃を仕掛けていた。傍には調査班助手もおり、彼女はドラゴンの見守りをしながら、銃を駆使して敵を蹴散らしていた。
―――――日本ではムエラが解錠し、超スピードで何体もの敵を一度に始末していた。その最中、ムエラがあることに気付いた。「クソッ…!なんで外に…!」全世界に向けて避難勧告は出していた筈だ。にも拘らず、外出をしている人々がいる。急ぎ体を抱えて、自衛隊のいる場所へ避難させる。別の場所では、セイドが自ら戦闘を行いつつも、数多の通信の受信と、その内容に応じた各所への指示を欠かさず行っていた。日本の軍隊とも通信でやり取りしながら、取りこぼしの無いよう努める。そして―――「ムエラ、東京タワーだ。」『!了解。』セイドは軍や通信班に対し、探査機の計測データと軍の配置数等を確認させ、その結果、手薄な場所がありそうなら教えるよう通達していた。今は軍隊の手が届いていない、東京タワーに敵が集中しているという。ムエラの超スピードであれば、軍隊などに任せるよりも彼女の足で直接向かわせた方が早いとの判断だった。そしてムエラに指示を出した後、セイドの耳には、遠くから響く女性の悲鳴が届いた。すぐさま駆け寄り、虫を斬殺する。何とか女性は無事だった。通信だけでなく、周囲の音にも気を配り、聞き漏らさずに対処をする。解錠の力があると言えど、常人には出来ないようなその処理をセイドはやってのけてしまう。「あっ…ありがとうござい――――」女性が言い切る前に抱えて駆けだすと、近くにいた軍人に預けて、再び駆けだしていった。その先で、高層ビルの窓を割り、室内に侵入しようとする個体を目撃した。だがその直後、自衛隊の銃撃がその虫を蹴散らしたのだった。「―――…頼もしい限りだな。」そう言ってセイドは笑うと、次の個体の元へと走り出した。―――そうして各地で戦いながら、仲間達はそれぞれ情報を整理する。ヤオロア「…これは、"親玉"はいなさそうだな。」ノーディス『そうね。前にいた、"個体同士が対等に、特殊なネットワークでつながってる"タイプの敵っぽいわね。』――――メルド「しらみつぶしにやるしかなさそうだな。」ユェル「博士、どう?」博士『そうだな。捕獲した個体も調べてみたが、自然発生した生物だろう。飛来した様子からも誰かが送り込んだとは考えにくい。とにかく一匹残らず駆除するしかないな。』――――ホウリィ「下手に残して繁殖でもされちゃったら、それこそまずいわね。」ニセコ「…って言ったって、どんだけ時間かかるんすかこれ…!?」――――驚くべきスピードで虫達を排除していく、特殊防衛部隊と地球軍隊。だが、敵の数も相当多かった。駆除しても駆除しても、その数が尽きることはない。数多の星が滅ぼされた、というのも納得がいく。セイド「とにかくここで仕留めきらなければ、星全体が危険に晒される。皆、全戦力を投入しろ。」『了解(!!)』そうして彼女達は休む暇もなく戦い続けるのだった。
―――――そうしてセイド達が夜通し虫退治に追われていると、気づけば翌朝になっていた。「――――…」朝日が差し込んできた頃、セイドが武器を使って虫を一匹、地面に突き刺して殺した。服は汚れ、至るところが千切れたり、よれたりしていた。苦しそうな顔で若干息を切らすセイド。ふらふらと倒れそうになったセイドを、咄嗟に駆け付けたムエラが支えた。「…お前、無茶し過ぎだ…!何回"解錠"したんだ…!?」「…大丈夫だ。少しふらついただけで…。そもそもお前だって、人のこと言えないだろ。」「私はお前と違って脳の疲労が少ないんだよ。」「…それで、敵は?」「…聞こえてなかったのか?もう9割以上殲滅が完了したそうだ。遠方からの援軍も続々と到着してる。…もういいだろ。奴らの動きも鈍ってきてるし、後は地球人に任せよう。」「―――…」ムエラの言葉を聞いて、セイドが顔を上げる。確かに、町は静まり返っていた。朝焼けで染まった町はあちこちが虫たちに食いつくされ――――…セイドと同じく、ボロボロになっていた。電灯は折れ、道路は陥没し、車は燃えている。ビルはあちこちが食い荒らされ、砲撃などで破壊されて穴が開いている。道路上には虫の死骸がいくつも転がっていた。「…セイド、皆もそろそろ限界だ。」他の国で対応をしていた仲間達も、皆怪我や疲労で満身創痍になっていた。「…あぁ、そうか…。すまなかった。」そしてセイドはムエラから離れて自力で立つと、どこかへ通信をかけた。「…申し訳ないが、我々にはもう、これ以上の戦闘は厳しい。あとは任せてもいいか。」
犠牲は多かった。虫達はその自由に飛来出来る羽と、何者をも壊す口や手足、生物のいる場所を突き止める嗅覚と、そして判断力に長けたその知能により、建物内に侵入したり行動範囲を広げながら、多くの人間を手にかけた。「…守りきれなかったな…。」セイドが高層ビルの屋上から、町の惨状を眺めながら呟いた。道路わきには、献花が備えられているところもある。「…何言ってんのよ。よくやった方でしょ。ここまで被害を抑えたんだから。」ただ、あれだけの規模の敵襲がありながら、各国の被害者は多くても十数人に留めることができた。「ちなみにそれ、あんたの悪い癖だからね。」ノーディスの言葉に、自嘲気味に笑うセイド。「…昔誰かにも言われたな、それ。」「そりゃそうよ。」「…だが、すまなかった。もう少し早めに撤退命令を出すべきだった。…いつものことだが、私には組織の長であるという自覚が足りないな。」「それも!!やめてよね!!…皆十分わかってるわよ。そもそもあんたは現地で戦って、司令も出してって…あんだけ疲弊してたら、正常な判断も出来ないってもんでしょ。それに皆、あんたよりは全然余裕だから。私達の中には被害無かったんだし、あんたが気に病むことなんてないの!!…はい、この話はこれで終わり!!」ノーディスの言葉に、セイドが微笑んだ。「…しかし、地球人の武器が効いて良かったな。アレがなければ本当に食い尽くされるところだった。」「…歴代屈指に手ごわかったわね…。」背筋がぶるっと震えるノーディス。「あとは襲撃地域に集中してくれたのも助かったわ…。」「あぁ。アレが分散して襲ってきていたら、取り逃していたかもしれないな。」
1週間もすれば、残りの虫達も駆除が全て完了した。ただ念の為と、暫くの間は、警察や軍などの巡回や、地球人と特殊防衛部隊の合同班による調査などが行われていた。今回の件で世間は、身を削りながら戦う姿を見せたセイド達に対して、信頼をより深いものにした。一方で、セイド達の地球人とは比べ物にならないほどの強さと、特殊防衛部隊の軍事技術を改めて目の当たりにし、その歴然とした力の差を見せつけられたことで、「何かあった時、どうあがいても勝てないのでは…」と戦慄する者も少なくなかったという。
そんな大騒動が事態収束を見せた頃。とある機械室のような部屋には、人に隠れて見えない位置に、何らかの装置のような物が設置されていた。その装置はランプなどが点いており、動作していることが窺える。そうして、今か今かとその時を待っているのだった。
※AXF(Anti-Xeno Force:対異星生物部隊)…国連主導で結成された特設軍事組織。地球人による多国籍のエリート部隊(空軍・特殊部隊・科学者・生物学者・宇宙技術研究)ではあるものの、現時点では数百人規模の小さな組織に過ぎない。というのも、宇宙生物から初めて襲撃されてまだ2年近く、組織を設立してからまだ1年と半年以上と短いことや、未だ特殊防衛部隊および彼女達の持ち込んだ情報に対して、どこか懐疑的な面もあるため、組織としては急造、各国の利害も対立してる状況。
現状、特殊防衛部隊が主導で宇宙生物の探査や対処等をしている。理由としては、やはり文明の差により特殊防衛部隊の方があらゆる点で上回っているためである。探査能力や探査性能が高いこと、地球上のどこでもワープ可能な小型船を所持しているためすぐに駆けつけられること、生身の戦いに強いこと、特殊能力を持っていること…等、特殊防衛部隊だけで事足りてしまう部分が多すぎるのだ。